一八七三年、ベルリンを訪れた岩倉具視らに対してビスマルクは「国際法などあてにならぬ、大国は無視できるのだから」と悔しさを吐露した。その背景には何があったのか―本書は、その直前、プロイセンが圧勝したと記憶されている“普仏戦争”の裏で、ビスマルクが遠く離れた米国に対し海軍力の不足を補うための交渉を仕掛け続けていたことを、史料をつないで読み解きながら明らかにしていく。明治政府を巻き込む地球規模の戦いとなった「独仏戦争」の知られざる一面を明らかにした、新発見の近代史!
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