

二十世紀に「死んだ」と言われたマルクス思想が注目されている。資本がすべてに優越する状況が、十九世紀と似てきているからだ。しかし富の分配や「格差」の是正は、本質的な問題ではない。それよりも、富とは何か、それはどのように生み出されるのか、どのような形で蓄積されるのかを探究したのがマルクスだった。賃金労働は生物としての人間の本質を損なう性質を持つとして資本主義の問題点を鋭く見抜いたマルクスの視点を踏まえ、国際資本が国家から個人までも翻弄する現状を打破するための条件を提示する。仕事に追われるすべての給与生活者、必読!
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