近代合理主義の果てに行き着いた格差社会に、人々は生きる意味を見失いつつある。いまこそ、仏教が行き場のない心の不安に応える時ではないのか!?時代の苦悩に向かい合わず、だれも期待しなくなっていた日本仏教を改革すべく、活発な批評活動を行なってきた著者が、仏教が世界に果すべき役割についてチベット仏教の巨頭ダライ・ラマと激しく、かつ徹底的に論じ合った。悟りを得たにもかかわらず、自らの成仏より衆生の救済を目指した菩薩の果てしない「思いやり」=利他心こそ、仏教が世界を救う大きな力の源泉となるはずだ。すべての現代人のための仏教復興宣言の書。
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