

藩史の編纂を命じられ、「烈女節婦伝」に打ち込む最中、妻に先立たれた佐野藤右衛門が、その夜、召使いたちの予想外の悲嘆から妻の意外な一面を知る「松の花」。さらに、夫の遺志を継ぎ、苦労の末に家を守り抜く「箭竹」、恩義と愛の狭間で苦しむ「墨丸」、秘密の客が来るたびになぜか妻が笛を吹く「横笛」など、“日本女性の凛々しさ”を描ききった連作。
信じてくれる、女性がいる! 日本女性の凛々しさを描ききった連作全31篇を初めて完全収録した決定版。「脚注」で読む、新しい感動、新しい周五郎。
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