時は室町末期、落城を目前にした里見義実は、愛犬の八房に、「敵将の首を取って来たら、娘・伏姫を妻にやろう」と冗談をいう。ところがなんと、八房は首を持ち帰った。伏姫は、父の約束を果すため、八房に伴われ山に入る。姫は八房に肌身を許さなかったが、いつしか腹が膨れはじめた。山に登った父と金碗大輔の前で、伏姫は疑いを晴らすため、護身刀で腹を割く。すると、傷口から白気が立ち上り、姫の襟元の数珠を包むと見る間に、八つの珠が光を放って飛び散った…。仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌…八つの珠を持つ八犬士が、力を尽して戦いぬく勇壮華麗な物語。大河歴史ロマンの大古典が、大きな文字、迫力の挿絵でついに登場。
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