時代をともに駆け抜けてきた清水邦夫や唐十郎、大劇場へ打って出たシェイクスピア、海外進出の契機となったギリシャ悲劇、そして高齢者劇団と若手育成プロジェクトの創設…。その演出作品はのべ300近く。日本のみならず世界の演劇界を牽引する演出家・蜷川幸雄の広大な創作世界を、主要作品を軸に一挙に振り返る。また「蜷川幸雄をめぐる人々」では石橋蓮司、平幹二朗らへのインタビューをはじめ、劇作家やスタッフ、俳優など総勢約150名を紹介する。さらに、村上春樹による寄稿、写真家で長女の蜷川実花との対談なども収載、文学から美術まで幅広い分野の才能と共鳴する「世界のニナガワ」の全貌がこの一冊に。巻末には全演出年譜も付す。
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