「ADHDと診断され、薬も処方されているのに良くならない」精神科医である著者のクリニックにはセカンドオピニオンを求める人が次々と訪れる。21歳の女子大生、64歳の退職男性、小学2年生の男の子―。実は、ADHDには診断の決め手となる特徴はない。だからこそ、症状に応じて発達の状態を調べる検査を組み合わせ、苦しさの原因を正確に特定する必要があるのだ。ところが、実際は問診と簡単なチェックシートへの記入のみで診断を下す誤診がまかりとおっている。精神科医の著者が診療実績と世界各国の研究報告を踏まえ、最先端の実情から対策と予防まで徹底解説。
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