子どもの心に耳をすませる22のヒント
子どもの隣にいて、つぶやきを聞き、同じ風景を見る。たったそれだけ。しかし保育で大事なことは、ほぼこれに尽きます。
著者は横浜にある保育施設「りんごの木」の保育者。
そこでは、子どもをひとつの人格として尊重し、子どもの思いに大人が寄り添う保育を行っています。著者は、子どもたちから親しみを込めて「青くん」と呼ばれ、先生というよりも、仲間として頼られています。子どもをまとめて誘導するのではなく、彼らの世界に入れてもらい遊んでもらう、そういう姿勢のなかで、子どもの心に耳をすませます。
オタマジャクシやトカゲをつかまえ、子どものケンカを見守り、車座になって意見を交換する、、夜の公園にオバケを探し、卒園式には一人ひとりの歌を作って贈ります。
毎日が楽しいエピソードであふれていますが、それだけではありません。保育者とは何か、保育とは何かを自問する日々。その迷いも含めて、22のエッセーにまとめました。各エッセーの最後には、子どもを理解するための著者なりのコツをコラムとしてつけました。保育を考えるヒントにしていただければと思います。
このエッセーを読めば、そう、あなたも保育者になれます。
【編集担当からのおすすめ情報】
青山誠さんのエッセーには、子どもとの会話や姿の描写など、いきいきとした表現がたくさんあります。保育記録を書くための参考として、現場の保育者の方にはご一読をおすすめします。
※本データはこの商品が発売された時点の情報です。