

隠し事を探っては金に換えて飯を喰う影聞きの伝次は、歯痛に効くと巷で評判の高い「山伏の井戸」のある長屋が丸抜き屋に狙われていると耳にした。ひょんなことから酒を酌み交わした嘉平が丸抜き屋の手下で、店子を追い立てる店だての手伝いをしているというのだ。嘉平は、追い立ての目処はついているが、長屋に住む口中医の池野唐舟の元で働くおみつが厄介なのだと嘯く。きな臭さを感じた伝次は、飛脚屋の主人浮世之介に知らせるべく、ひとっ走りするが…。粋でかぶいた男伊達の浮世之介が心の疲れた人を救い、心を蝕む悪党を始末する、明鏡止水の第三弾!
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