死神・八雲の花嫁となり、人間の世界とは隔絶された場所にある八雲の屋敷で暮らす没落華族の令嬢、千鶴。死を覚悟していた嫁入りの時には想像もしなかったような、穏やかな日々を過ごしていた千鶴の前に、ある日、翡翠という名の死神が現れる。人間嫌いだった八雲が心を許したのはどんな女性か興味があったと語る彼女は、千鶴と友になりたいと言う。翡翠との気軽なおしゃべりで女学生だった頃の自分を思い出した千鶴は、過去を懐かしみながらも、もう家族にも友人にも会えない立場に未来を見失う―。死神と生贄の花嫁の、不器用な愛の物語。第三弾!
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