

“反解釈・反写真・反隠喩”で戦争やジェンダーといった多岐にわたる事象を喝破した、批評家スーザン・ソンタグ。あらゆる脆さにあらがう、その「カッコよさ」は、しかし生誕から九〇年を迎え、忘れかけられている。本書は「“キャンプ”についてのノート」で六〇年代アメリカの若きカリスマとなったデビューから、「9・11事件」への発言で強烈なバッシングの対象になった晩年までの生涯とともに、ソンタグという知性がなぜ読者を挑発し続けるのかを鮮やかに描き出す。自身のマイノリティ性や病にあらがい到達した思想の本質とは。
※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
