二〇世紀を代表する思想家ハンナ・アレント(一九〇六‐七五年)。その主著は『人間の条件』(英語版一九五八年)にほかならない。科学と技術の進歩は世界大戦の惨禍をもたらす一方で、地球の外にまで人間の活動領域を拡大する。「観照的生活」から「活動的生活」への移行を歴史的に跡づけ、「労働(labour)」、「仕事(work)」、「行為(action)」の分類に基づいて、世界から疎外される「人間」の行く末を展望する古典―待望の新訳を成し遂げた第一人者が全六章を徹底解説!
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