中世初頭に生まれた和歌の黄金期、この空先絶後の和歌の隆盛の陰には、社会の規範や畏れを乗り越えていった歌人たちがいた。皇女という枠を突き破り、時には荒ぶる言葉で「私」を描いた式子内親王、和歌を厳しく突き詰め短い人生を駆け抜けた宮内卿、歌道家の期待を一身に背負い、誇り高く純粋に生きた俊成卿女―。帝王・後鳥羽院の期待をこえる活躍をし、後世にまで影響を及ぼした新古今歌人たちの姿を明らかにする。
類い希な才能で時代を切り開いた平安の女性歌人の躍動を描く!和歌芸術の黄金期、新古今時代。帝王・後鳥羽院は式子内親王をはじめ多くの女性を歌壇に招き入れた。従来の規範にとらわれることなく活躍の場を広げていった女性たち。自らの才で時代を切り開いたその真の姿に迫る。
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