千三百年の春、復活祭の木曜日。闇黒の森に迷い込んだ詩人ダンテは、尊師ウェルギリウスに導かれ、生き身のまま地獄の門をくぐり九つの圏谷を降りてゆく。肉欲、欺瞞、異教、裏切り―地上での罪により呵責を受ける魂の叫び。ダンテは怖れ慄きながらも言葉を交わし、神が造りたもうた人間とは何か、その罪とは何かを探る。ボッティチェリの素描とともに読む西洋古典文学の神髄。第一部「地獄篇」。
ルネサンスの先駆をなした一大長編抒情詩、待望の新版!大詩人ウェルギリウスに導かれ、地獄に足を踏み入れたダンテ。肉欲、異端、裏切り……罪の責め苦を受ける亡者たちと出会いながら、2人は地獄の谷を降りる。世界文学の最高峰「神曲」第1部。
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