

神野木家で下働きとして虐げられていたまほろは、神使の狭霧とともに当主一家の罪を暴き、自らの人生を取り戻した。今は人間界の神社に身を寄せ、狭霧が傍らで見守る中、穏やかに暮らしている。新年の挨拶に神霊界を訪れると、神使の速多からかつて人間の少女に預けた耳飾りを捜してほしいと頼まれる。二人は再び人間界を旅することに。限りある生を受けた人間と、悠久の時を生きる神使。別れを予感しつつも、互いを慈しむ気持ちは大きくなっていく。一方、当主の娘・未那は再起を狙って不穏な動きを見せ…。
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