

神野木家の下働きのまほろは強欲な当主一家に虐げられてきた。ある日白皙の美貌の青年・狭霧が訪れる。神使だという狭霧は「『石』を返せ」と迫るが、当主は狼狽するばかり。しかも身代わりとしてまほろが差し出されてしまった。百年前、神野木家には特別な霊石が貸し出された。返さなければ破滅だと聞き、まほろは失われた霊石を捜すことに。二人旅の中、狭霧の不器用な優しさや新しい出会いを通してまほろの孤独は癒えていく。人間嫌いの狭霧ともやがて心を通わせるが、旅路の果てに思いがけない真実を知って―。
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