

父は娘を“呪い”と呼んだ―。没落貴族の女学生・鶴は、父に結婚を命じられる。売られるように決められた婚約者は、顔も知らない実業家の青年・秋人だった。秋人が一人で住む洋館で暮らすことになった鶴は、初めて出会った彼から「自分は呪われている」と告げられ、その言葉に戸惑う。暮らしの中で秋人が“呪い”と呼ぶ怪奇現象とそれに苦悩する彼の姿を知る鶴。政略結婚にも関わらず、鶴を守ろうとする秋人の優しさにも触れ、次第に彼の力になりたいと感じ―。呪われし婚姻のその先で、少女は恋をはじめる。魔法のiらんど大賞2021小説大賞恋愛ファンタジー部門特別賞受賞作。
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