父親に疎まれ座敷牢で育った少女・せつな。父の死後、あやかし警邏隊隊員・藤十郎のもとへ嫁ぐが、務めに一途な藤十郎は実家へ戻ろうとせず、せつなは夫の顔を見ることすら叶わない。婚家では虐められ、せつなは逃げるように彼がいる京へと向かった。ようやく出会えた藤十郎は、部下を従えた剛腕な隊長。思わず臆したせつなは身分を隠し、彼らの下働きに就く。仲間と過ごすうち、気付けば心の距離も近づく二人だが、あるとき離縁の選択を迫られる。そこには決して二人が結ばれることのない「秘密」があった。
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