寒空の帝都に放り出された珠。彼女の窮地を救ったのは、不思議な髪色をした男・銀市だった。口入れ屋の旦那である銀市の厚意で、珠は住み込みで働くことに。感謝する珠だが“人ならざる者”が見えて贄とされた過去により、上手く感情を表せない。一方の銀市も複雑な境遇のようで…だからこそ珠を思いやってくれる。恩に報いるため健気に勤める珠は、店でも信頼を得て平穏を知る。しかし、帝都で続く少女の失踪事件に否応なく巻き込まれ―。秘密を抱える珠と銀市が、お互いの居場所を見つけるまでの浪漫綺譚。
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