バイト暮らしのしがない小説家の皐月が、毎朝慣れない朝食づくりを頑張るのには、理由がある。兄が遺したちょっとおしゃまな一人娘ミチルと一緒に暮らすようになったから。朝食を一緒に食べると約束したから。しかし、皐月は兄が死んだことをいまだにミチルに伝えられないでいた。ミチルを悲しませたくない気持ちから、皐月は思わず好き嫌いを克服したら兄が帰ってくると嘘をついてしまい―。納豆トースト、にんじんケーキ、きのこたっぷりカレー…。朝ごはんでつながる、半熟家族物語。
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