「幻の蝶を捕りに行かないか」今から60年前、若き人類学者は世界有数の蝶コレクターに誘われて、世界の屋根、アフガニスタンの山々に登った。現地でキャラバンを組み、険しい山、急流にかかる細い木橋を馬で、徒歩で越え、4000メートル級の高山蝶の産地に分け入っていく。世界で4例目となったアウトクラトール採集成功の冒険譚、新種蝶の発見、ハザーラ人の起源、バーミヤーン大仏の破壊や流鏑馬の源流についても考察。人類学者ならではの鋭い洞察と分析手法で、アフガニスタンに暮らす様々な民族、生き物の発生、分布を明らかにしていく。旅日記をもとに、珍しい蝶や美しい山々など、カラー写真多数で綴る蝶紀行。美しかったアフガニスタンがよみがえる。
※本データはこの商品が発売された時点の情報です。