NHKの大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」に登場し、話題になった「天狗倶楽部」は、今から110年前、近代日本形成の時、実にユニークな社交団体として誕生した。破天荒なクラブに集い、志に燃え、スポーツに芸術に元気いっぱい生き抜いた男たちの実像とは?彼らの痛快な武勇伝を紹介する。著者の長年の“明治”探究の成果を集大成した一冊を復刻。押川春浪らの日本横断旅行記など、当時の痛快な記事も収録。本書に登場する主なメンバーは金栗四三とともに日本最初のオリンピック選手に選ばれた三島彌彦、「ヤジ将軍」吉岡信敬、「頭脳派」中沢臨川と押川春浪で、特に押川はスポーツをこよなく愛し、天狗倶楽部を創設。各種競技に精通する一方、人気雑誌「冒険世界」などで主筆を務め、“日本SF小説の祖”と称され、当時の若者への人気は漱石に並ぶほどだった。
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