もしかしたら、これが“最後”の遺言になるのではないか―。戦後70年を経て、戦争体験者がつぎつぎと世を去るなか、真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦、トラック島大空襲を生き延びた1人の元海軍兵が語り残したリアルな記憶。「命令どおりの作業をいのちがけでやるだけ」「かならず下っぱが見殺しにされる」「きれいな言葉にだまされたらあかん」…。瀧本氏の講演を聞いたものから「左まき」「こいつの言っていることは、聞くだけ無駄」などと非難され、「家族に迷惑をかけることになる」と、一時は、語り部中止宣言も。それでも再度立ち上がり、命を削り、絞り吐き出した言葉たち。「戦争にイエスかノーか、あとは自分で決めてください」最後の咆哮。
※本データはこの商品が発売された時点の情報です。