私たちが直面しつつある「人口減少」問題は、悲観すべき事態ではなく、むしろ希望ある転換点、真に豊かで幸せを感じられる社会への格好の入り口ではないのか。明治維新以降そして第2次世界大戦後の日本人は、経済成長・拡大路線をひたすら走り続けてきた。人類史のなかで第三の定常化社会に入りつつある今こそ、人々の意識と社会のありようは大きな転換を迫られている。ローカルな地域に根ざしたコミュニティ経済と、「地球倫理」とも呼ぶべき価値原理。大佛次郎論壇賞ほか数多くの受賞歴をもつ著者が、日本が実現していくべき新たな社会像とその具体的イメージを大胆に提示する。
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