30年間の批評理論の激動を踏まえて、「文学とは何か」「今、なぜ文学を読むことが必要なのか」「文学はいかに読むべきか」を、理論と具体的なテクストの読みをリンクさせながら解説。アリストテレス、ホメロス、デフォー、ヘンリー・ジェイムズ、ドストエフスキー、プルースト、ブランショ、デリダ、クッツェー、トロロープなどの多彩な文学世界を、作品を読み込んでいない読者にも理解できるよう、できるだけ具体的な文例を軸にして分析。平易な叙述で作品の読み方とその面白さを説きつつ、文学の本質的問題に鋭く迫る。キーワードを挙げながらの説明は“現代思想と文学”への手引きともなっており、米国の脱構築的批評理論の第一人者によるまたとない文学入門である。
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