本書は、ドメスティック・バイオレンスの加害側への取り組みと、それによって派生する新たな見方を中心に書かれている。男性読者、例えば実際に暴力をふるっている人やその知人にとって、男性がパートナーにふるう暴力の問題をどう考え、その克服の道のりをどう歩むかについて、さまざまな示唆が得られるだろう。また女性が読者である場合も、加害男性について理解することや、ドメスティック・バイオレンスの取り組みを従来と違った視点からとらえ直すことができるだろう。新版刊行にあたり、DV防止法の施行、社会におけるDV問題の認知度の進展、その後の著者が行っている加害者プログラムの格段の発展、といった諸要因から不十分または状況にそぐわない記述となった部分について、用語の改定や記述内容の改変を大幅に行った。
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