住宅買うなら一生モノを! 住宅を購入しよう! と思ったときに読む本/本坊 美通

住宅が欲しいという気持ちだけで飛び乗った、夢のマイホーム行き列車のつもりが、いざ、手に入れてみると、何ともお粗末な短期間用の小屋であったということで、結局は地獄行きの超特急に乗車してしまっていた、と言う人が増えている。

「ポピュラーな外装材であるサイディングの場合、塗装の補償は10年が一般的」とインターネットで教えられ、更に驚くべきは「築30年の時点でかかる費用は600万円弱」ともなっている。このような粗悪小屋を選べば地獄であって、家庭の崩壊である。
住宅が欲しいという気持ちだけで飛び乗った、夢のマイホーム行き列車のつもりが、いざ、手に入れてみると、何ともお粗末な短期間用の小屋であったということで、結局は地獄行きの超特急に乗車してしまっていた、と言う人が増えている。

「ポピュラーな外装材であるサイディングの場合、塗装の補償は10年が一般的」とインターネットで教えられ、更に驚くべきは「築30年の時点でかかる費用は600万円弱」ともなっている。このような粗悪小屋を選べば地獄であって、家庭の崩壊である。

35年間のローンに加えて建物を維持するための費用として、30年間で約1000万円もの金額を修理費用として覚悟していなければならないことになるのだが、当初、多くの人はそのようなことを認識することも無い。氾濫する粗悪小屋という名の地獄行き超特急を選んでいたことに、直面するまで気付けないのであり、気付いた時には既に遅いのである。

地獄行きの超特急乗車の一例である。平成5年、夢のマイホームを手に入れて、ルンルン気分のつもりが、その様な気分で居られたのは極々短期間であった。築後20年も経過する頃には、補修費を入れて借金1900万円があり、売却しようにも建物は借金の3分の1程度の価値しかなく、そこに待ち受けていたのはローン地獄であった、という他人事とは思えない現実の話である。

これから住宅を得ようとする人は、その業者の15〜20年前の建築物を実地見学して建物の程度を学び、先輩購入者の意見により、少なくとも、住宅ローン返済期間中は、大きな修繕を必要としない住宅を選ぶ目を養うことによって、粗悪物件を掴まされることのないように願うものである。

そこで自己の建築経験から、素人の浅はかさと失笑されるかも知れないが、戸建てのマイホームを求める人が粗悪物件を掴まされないよう、比較及び熟慮検討して頂きたく、筆を執った。

■□ 著者のプロフィール ――――――――――――――□■
経歴

昭和11年10月 現兵庫県加西市北条町に生誕
昭和26年 3月 西脇市立西脇新制中学校卒業
昭和28年 9月 姫路職業補導所(現訓練校)経理事務科修了
昭和28年10月 Y会計事務所へ就職
昭和30年10月 上記Y退職、K織物商社就職
昭和38年 3月 上記K退職
昭和39年12月 税理士試験合格
昭和40年 1月 藤本会計事務所就職
昭和40年 2月 税理士登録
昭和41年 1月 藤本会計退職、税理士事務所開設
昭和42年11月 行政書士登録
昭和44年 6月 社会保険労務士登録
昭和52年 3月 近畿大学短期大学部商経学科卒業
昭和54年 3月 近畿大学法学部法律学科卒業
平成23年 8月 中央大学法学部法律学科中退

執筆経歴

昭和56年1月 日本評論社刊
       「国民のための税金読本」
       不公平な税制をただす会編
       『納税者の権利白書』起草委員会主査
       北野博久他共同執筆に参加

全国専業税理士協会月刊「専業税理士界」紙上執筆多数