Excelによるデータ分析入門/前田一貴、平井裕久、後藤晃範
本書は、経済・経営を学ぶために少なくとも必要となるデータ分析の基礎について、文系出身の学生にも理解しやすいように書かれています。基礎的な内容について出来るだけ平易な説明を行い、Excelの利用により演習形式で理解を深められるようにしています。したがって、独学を考えている学生や社会人の利用はもちろん、Excelを用いたデータ分析の演習講義でのテキストとしても利用できます。
昨今、“ビッグデータ”という言葉が紙面などを賑わせています。世の中には、様々な種類で膨大な量のデータが溢れ、そのデータをどうやって収集、分析し、どのように利用するのか。これに応えるために、データ分析の知識が必要となる場面は増えています。その中でも、経済学や経営学では特にデータ分析による考察の重要性は高まっています。
本書は、まず「第1部イントロダクション」で、データ分析をおこなう際のExcelの基本的な操作方法を説明しています。「第2部記述統計」では、データの傾向を掴むために、データをグラフなどで視覚的に表し、その特性についてデータの中心(平均)と広がり(分散)により把握します。またデータ間の相関関係についても説明します。「第3部推測統計」では、データの因果関係から回帰分析をおこないます。また仮説をデータにより裏付ける仮説検定についても説明します。「第4部総合演習」では、「第2部記述統計」と「第3部推測統計」のそれぞれに対応した総合演習問題を挙げています。これらの演習問題からデータ分析の意味を知り、利用出来るスキルを修得することで、少しでもデータ分析に興味を持つきっかけになることを願っています。
■□ 著者のプロフィール ――――――――――――――□■
前田一貴(まえだ かずき)
理化学研究所 特別研究員
高崎経済大学経済学部 非常勤講師
平井裕久(ひらい ひろひさ)
高崎経済大学経済学部 教授
後藤晃範(ごとう あきのり)
大阪学院大学経営学部 准教授