教育経営学入門 保育士養成・幼稚園教諭教職課程/吉田 直哉

本書は、教職、特に幼児教育・保育職を目指す学生がマスターしておくべき学校・学級の制度・経営に関する基礎的知識について解説する、コンパクトなテキストである。本書から得られる教育・保育を制度面から捉えるための市民的教養は、これからの教育・保育を、自分なりの視点から考えるきっかけとなるはずである。全体にわたって、初学者を読者として想定したリーダブルな記述を心がけた。教育法規、学校経営、教職論の三章から構成されており、各章末には、重要キーワード集、自習用の学習課題を付して、読者への便益を図っている。教育制度論、教職概論に類する科目のテキストとしてだけではなく、教員採用試験、公務員採用試験の対策用の参考書としても活用できる。
■□ 著者のプロフィール ――――――――――――――□■
吉田 直哉(よしだ なおや)
1985年静岡県藤枝市生まれ。2008年東京大学教育学部卒業。2010年同大学院教育学研究科修士課程修了、2013年同博士課程中退。博士(教育学)、保育士。
2022年より、大阪公立大学大学院現代システム科学研究科准教授。専攻は教育人間学、保育学。
主著に『「伝えあい保育」の人間学:戦後日本における集団主義保育理論の形成と展開』、『平成期日本の「子ども中心主義」保育学:1989年幼稚園教育要領という座標系』、『〈子ども〉というコスモロジー:ポストモダン日本における問題圏』(いずれもふくろう出版)がある。