剣道に学ぶ/栗原 正治

「第一編 不立文字」においては、「剣道の理念」、「理合」、「充実した気勢」、「目付」等、剣道における難解な言葉を新たな解釈を加え、平易な言葉で分かり易く解説しています。
「第二編 美しき剣道を求めて」においては、「涼しい構え」、「溜め」、「基本に戻る」といった美しき剣道への入り口から解説が始まります。「打突」を一旦「構える」、「攻める」、「溜める」、「打つ」、「残心」という過程に微分し、再度「静」から「動」への爆発的移行に積分して、美しい見事な有効打突の一本に仕上げる過程も解説します。特に、「打突直前の機」の取り方を、「先をとる」、「打突の機会」、「いつ打つか」という観点から述べますが、ここは剣道における最も大切な過程であり、特に「溜める(静)」から「打つ(動)」への爆発的移行を美しく体現し、「美しい剣道」を求める道標を示しました。また、本編で一貫しているのは、打ち方だけではなく、打つ直前、打つ瞬間の心構えまでを解説しています。
著者のプロフィール
著者略歴
栗原 正治(昭和23年1月5日生 東京都出身)
昭和45年3月 早稲田大学卒(地球科学専攻)
技術士(応用理学)
剣道教士八段

● 職 歴
昭和45年4月 日本鉱業(株)(現JXTGホールディングス)入社
昭和49年4月〜昭和51年3月 (特)動力炉核燃料開発事業団出向
昭和56年4月〜昭和61年3月 (特)新エネルギー総合開発機構(NEDO)出向
平成4年7月〜平成7年7月 (財)LPガス振興センター出向
平成14年4月〜平成24年1月 日鉱ドリリング(株)(現JX金属探開(株))
取締役、代表取締役社長、取締役会長、顧問を歴任し退職

● 剣道指導歴
昭和62年〜平成6年 早稲田大学剣道部助監督、監督
平成21年〜現在  早稲田大学剣道部師範

● 剣道団体役員歴
平成24年〜平成27年 全日本剣道連盟評議員
平成16年〜平成23年 全日本学生剣道連盟理事、代表理事
平成12年〜現在 関東学生剣道連盟常任理事、副会長
平成12年〜現在 東京都学生剣道クラブ評議員、副会長
平成30年〜現在 巣鴨学園剣友会会長

● 剣 歴
昭和41年 大分国体優勝、全日本学生優勝大会3位
昭和42年 関東学生選手権大会優勝
昭和44年 早稲田大学剣道部主将、東京都剣道大会優勝
昭和48年 世界選手権(米国)大会出場
昭和49年 茨城国体準優勝
昭和59年 全日本実業団大会準優勝、済寧館100周年記念天覧試合出場
平成7年 パリ大会優勝
平成9年 全日本実業団高壮年大会3位
平成10年 全日本実業団高壮年大会準優勝
平成15年 剣道八段昇段