汚された宝石/杉山 実

食品業界の知られざる話、富山湾の宝石と呼ばれる白海老をテーマに、からくりと企業買収の作品。
老舗の業者、新々気鋭の企業を販売者側の人々の思惑で、翻弄されていく様を描く異色作。
この作品を読めば貴女は明日から、総ての加工品を疑いの眼差しで見てしまうかも知れません。
通販雑誌の編集記者、田辺恭子は別の取材で泊まった旅館で夕食に出された白海老に感動。
自分の雑誌に紹介しようと考える。
恭子には同じ食品業界の飲み友達が数人居て、その人達を巻き込んで白海老の販売を巡る裏の姿が見え隠れする。
築地の魚八水産の友川には、商売を通じた飲み仲間、生協の南浦咲子、ネット販売大手のバイヤー大崎、東進デパートの竹ノ内、そして通販画報の田辺恭子だ。
企業買収の裏側には想像もしない秘密が潜んでいた。
著者のプロフィール
兵庫県在住。

著作:
朝霧(ブックウェイ、2015年)
縁結(ブックウェイ、2015年)
今耳に風が囁く(ブックウェイ、2015年)
瞬きの偶然(ブックウェイ、2016年)
舞い降りた夢(ブックウェイ、2016年)
幻栄(ブックウェイ、2016年)
居酒屋の親父(ブックウェイ、2016年)
神々の悪戯(ブックウェイ、2016年)
紫陽花(ブックウェイ、2017年)
偶然の誘い(ブックウェイ、2018年)