仮面と生きた男 三省堂書店オンデマンド

出版社:扶桑社
著者名:瀬崎智文/沢村光彦
「もう一度“仮面”を演じたかった」人々の記憶に残る仮面の主人公(ヒーロー)となったがゆえにその呪縛にとらわれ続けた男の生涯

4歳のとき実母に捨てられ、養父母に育てられた坂口光四郎は、高校ではファンクラブができるほどの美少年として有名だった。
あるときファンクラブの一人の女性が雑誌の読者モデルに勝手に応募してしまったことをきっかけに俳優としてデビューを果たした光四郎だったが、
俳優としては鳴かず飛ばずだったところに仮面の特撮時代劇ヒーロー「天空仮面」の主役が転がり込み、1年間も続く超人気番組となる。
しかし、大ヒットしたうえに、その後も再放送が数多くなされたことで「天空仮面」のイメージが払しょくできず、だんだんと俳優の仕事がなくなっていく光四郎。
さまざまな職を転々とするがうまくいかず「天空仮面」を恨み続けていたが、
ある一人の熱烈なファンとの出合いをきっかけに、再び「天空仮面」を演じたいという気持ちがこみ上げてくる……。

※このコンテンツは、扶桑社刊「仮面と生きた男」(2015年9月1日 初版第1刷発行)をもとに制作されております。