貿易は誰のものか 幕末・明治初年の貿易・経済と国際交流 / 鵜飼政志

明治維新という政治的激変のなかで展開された、貿易と経済、日本と国際社会との関係をめぐる巨大な変動をグローバルな視点から描き出す。幕末・明治初年の日本は、欧米諸国との条約調印によって西洋の条約体制に組み込まれたといわれる。しかし実際には、欧米人の要求する「自由貿易」の論理と条約体制の履行を、日本人は自らに都合よく理解し恣意的に履行したというのがその実像であった。一方、これに対する外国商人たちの対応は一様でなく、また日本を主権国家として認めている以上、妥協的な改善要求しかできない現実と葛藤していくしかなかった。本書は、幕末維新期の日本をとりまく経済環境と貿易の実態、さらに外国人居留地や留学生など国際交流の在り方も含めて、近代日本黎明期の貿易・経済・国際環境について分かりやすく描いていく。<br>鵜飼政志
有志舎
2026年02月
ボウエキハダレノモノカ
ウガイマサシ
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