高温超伝導の若きサムライたち 日本人研究者の挑戦と奮闘の記録 / 吉田 博 編

1980年代後半、物理学の常識を打ち崩す高温超伝導体が発見された。その研究で世界を牽引した日本の研究者たちが綴った貴重な記録1980年代後半に発見された高温超伝導体は、液体窒素温度をはるかに超える高い超伝導温度を示し、それまでの固体物理学の常識を根底から打ち崩すものだった。当時、新聞には「今日の超伝導転移温度」などという記事が連日掲載されたというから、高温超伝導体の経済や市民生活への波及効果がいかに期待されていたか、容易に想像できる。医療機器MRIやリニアモーターカーなど、今ではすでに日常生活で多くの実用例を見ることができる超伝導技術だが、世界の高温超伝導体研究を牽引したのは、日本の若き研究者たちであった。本書は、高温超伝導体発見初期において、彼らがどのように考え、行動していたかを、自身の言葉で綴った貴重な記録である。<br>吉田 博 編
アグネ技術センター
2019年12月
コウオン チヨウ デンドウ ノ ワカキ サムライタチ ニホンジン
ヨシダ ヒロシ
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