持続する日本型農業 時論・孝論[農林編] / 篠原孝
従来の規模拡大・単作化ではなく、循環・複合で自然の力を最大限に引き出す日本型農業の立て直しを唱える。畜産、中山間地域と林業の活性化などについても具体的に提言する。農業・農村、食料の針路を示す一書。戦後の日本をリードした考え方は、国際分業論、自由貿易であった。その延長線で農業も単作化、規模拡大、コスト低減などを打ち出し、効率一辺倒に邁進してきた。しかし、地球環境時代の21世紀は、まったく逆でCO2(炭酸ガス)の排出を抑え、輸送を少なくして自前で生きていくことが問われてくる。とくに食べ物は遠くから持ってこないで、その地でできたものをその地で食べる地産地消がベストとされている。<br>そこで、著者は従来の規模拡大・単作化ではなく、循環・複合で自然の力を最大限に引き出す日本型農業の立て直しを唱える。さらに農業・農村の実態からかけ離れた官邸農政、打撃をこうむり続けている畜産、中山間地域と林業の活性化などについても具体的に提言する。農業・農村、食料の針路を示す一書。<br>篠原孝
創森社
2023年11月
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