農的循環社会への道 / 篠原孝

資源収奪型、環境汚染型になっている産業構造に警笛を鳴らし、循環の論理による農業の道筋を提示した名著の新装復刊。規模拡大など効率一辺倒ではなく、循環型・複合型の適地適作で自然の力を生かす農業のあり方を提唱する。世界中のエコロジストたちは「ものの移動をできるだけ少なくすべき」と主張している。移動すれば、その分、石油などのエネルギーを消費し、環境汚染を助長するからだ。食料の長期輸送・保存には、これに加えて燻蒸剤、ポストハーベスト農薬、保存剤といった問題がつきまとう。輸入したほうが安いと言って自国で食料を作らない日本の生き方はエコロジーの理念に反していることになる。<br>本書は資源収奪型、環境汚染型になっている産業構造に警笛を鳴らし、循環の論理による農業の道筋を提示した名著の新装復刊。規模拡大、コスト削減など効率一辺倒ではなく、循環型・複合型の適地適作で、自然の力を最大限に引き出し、生かす農業のあり方を提唱する。<br>篠原孝
創森社
2023年11月
ノウテキ ジユンカン シヤカイ ヘノ ミチ
シノハラ タカシ
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