石塔寺と石造三重塔 / 大塚活美

滋賀県にある石塔寺の石造三重塔は、百済からの渡来人の子孫によって奈良時代に建立されたとする説が長く有力視されてきた。縁起にも現れる入宋僧寂照の記録と当時の社会状況を検討、平安時代における建立の経緯を考察する。滋賀県東近江市にある石塔寺の石造三重塔(重要文化財)は、その形が韓国の三層石塔に似ることから、百済からの渡来人の子孫によって奈良時代に建立されたとする説が長く有力視されてきた。本書は、これまでの研究史を振り返るとともに、縁起にも現れる宋に渡った僧寂照の記録と当時の社会状況を検討、平安時代中期における建立の経緯を考察する。あわせて、国内各地に残る模倣塔、昭和初期に行われた塔周辺の石仏・石塔の整理についても紹介。<br>大塚活美
サンライズ出版
2025年07月
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