現代語訳近江の説話 伊吹山のヤマトタケルから三上山のムカデまで / 福井 栄一 著

『今昔物語集』『古今著聞集』など近江を舞台とした説話17編。仏教説話が多いなか、実在の人物や出来事をベースとしたものなど、説話の舞台裏を繙けば、中世の世界に誘われる。現代語訳とともに解説を付す。『今昔物語集』『古今著聞集』など近江を舞台とした説話17編を、上方文化評論家の福井栄一が現代語訳。<br />仏教説話が多いなか、よくよく調べれば実在の人物、それも近江の僧が良源、相応と二人がノミネート。かと思いきや、お経が海の流れに乗って天竺まで聞こえたとか、竹生島の老僧が水面を歩くなどとんでもない話もあります。<br />いずれにせよ、これらの説話の登場人物や出来事を調べてみると、その時代の世相や人々の暮らしぶりがなんとなくわかってきます。そして、同じような内容が本によって少しずつ改変されていることもおもしろいです。<br />説話の舞台となった場所や建物の事、伝承ではあるものの、力石なども遺されていたりして、やっぱり近江の歴史は奥深いのです。<br>福井 栄一 著
サンライズ出版
2020年04月
ゲンダイゴヤク オウミ ノ セツワ イブキヤマ ヤマトタケル カラ
フクイ エイイチ
/