同盟から決別へ グローバル資本主義下の台湾企業と中国 / 呉介民
広東モデルなくして中国の台頭はなかった。台商をめぐる長期に亘る現地調査、理論的分析から中国経済への全く新しい視座を提供。広東モデルなくして中国の台頭はなく、こんにちの中国モデルもなかった。本書は、台商の果たした役割を射程に、珠江デルタ地域での長期の現地調査で得た実証的データをグローバル価値連鎖理論に依拠して解読する。台商と在地体制・官僚の同盟関係とその終焉、資本家と国家による農民工への二重搾取、自前の価値連鎖の構築を図る中国の目論見とその制約要因などを論じ、「レントシーキング開発国家中国」の概念を打ち出す。世界が中国の政治・経済の先行きに強い関心を持つ今、本書は全く新しい視座を提供する。<br>本書英語版Rival Partnersは、米国社会学会より2023年「国際研究者によるグローバルおよびトランスナショナル社会学最優秀書籍賞」を受賞。<br>呉介民
三元社
2024年10月
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