患者視点の新しい透析治療 わかりやすい計画から実際の処方まで / 政金 生人 著

 透析治療に携わるすべての人(それは患者も含めて)が知りたいことは、目の前で行われている透析がよい治療なのか、そうでないのかということである。そして、もしよくないとしたらどのように変えていったらよいのかという道標である。<br>著者は長い経験によって、患者に負担のかからないよい透析を実践するため、愛Pod計画(Patient oriented dialysis)を導入して、日常臨床に取り込み、患者の負担を軽減している。愛Pod計画におけるよい透析とは、(1)血圧が下がらず安楽である、(2)透析後の疲労感がない、(3)かゆみ、イライラがない、(4)日常を快適に過ごせる、(5)体重が減らない、などというまさに患者のためのよい透析である。<br>本書を通じて、日本の透析医療が大きく変わり“患者の視点からの血液透析治療”が実践されて、医療者、そして患者が幸せになることを願うものである。透析医療に従事されているすべての医療関係者に必携の書としてお薦めする。<br>政金 生人 著
新興医学出版社
2011年06月
カンジヤ シテン ノ アタラシイ トウセキ チリヨウ ワカリヤスイ ケイカク
マサカネ イクト
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