最後まで読まれなかった「クリスマスの物語」 川崎市中学生いじめ自死事件調査報告書から / 渡邉 信二 著

中学3年男子生徒のいじめ自死事件を調査した元・教育委員会指導主事が再び学校現場に戻り、「いのちの授業」に取り組んだ実践記録。事件当時、教育委員会指導主事として調査にあたった著者が10年の歳月をかけてたどり着いた「生き方報告書」と「命の使い方」の実践。<br><br>本書の著者は、いじめ自死事件を調査にあたり、特に亡くなった中3男子生徒の内面の考察(内的状況についての考察)を担当した教育委員会指導主事でした。<br>いじめ自死事件が起きると、【真相究明を訴える遺族×組織防衛に走る学校・教育委員会】という対立構図のイメージが定着しています。しかし、本書の著者は自死した生徒の「死亡報告書」を書くのではなく、亡くなるまでいかに生きたのか──「生き方報告書」を書くことを目指して遺族の元に通い詰め、信頼関係を築いていきました。<br>渡邉 信二 著
高文研
2021年06月
サイゴ マデ ヨマレナカツタ クリスマス ノ モノガタリ
ワタナベ シンジ
/