漢方今昔物語 生薬国産化のキーテクノロジー / 大阪大学総合学術博物館/監修 高橋京子/編著 小山鐵夫/編著

生薬国産化の問題点と解決への検討を、江戸時代の生薬国産化政策や、牧野富太郎が進めた植物学などと連携し、多数の図版で解説する。日本で需要が増えている生薬は、国内生産量が著しく減少し、中国を中心とした海外からの輸入に頼っている現状がある。また、生薬は自生する植物の採集にほとんどを頼っており、環境破壊や国際情勢の影響も受けやすく、国産化は急務でありながら、実現が難しい。その問題点と、解決への検討を、江戸時代の生薬国産化政策や、牧野富太郎が進めた植物学、現代の農学、博物学の役割を連携し、多数の図版でビジュアルに解説する。<br>