版画芸術 見て・買って・作って・アートを楽しむ No.196(2022夏)

北海道から九州まで日本全国の名所旧跡を、同じ場所、異なる作家によるさまざまな新版画の名品で辿り、「風景」の魅力に注目する。川瀬巴水や吉田博が手掛けたことで知られ、根強く人気を博している「新版画」は、大まかに美人画・役者絵・花鳥画・風景画の四つに分けることができます。特に、人気が高く、作られた点数も多かったのは、風景画でした。<br> 様々な画家たちがこぞって各地の名所を描いた風景画は、関東大震災で慣れ親しんだ風景を失ってしまった人々や、昭和期に盛り上がった旅行ブームにのって、ますます求められるようになりました。<br> 本特集では、名所ごとに「新版画」の風景画名品を紹介します。改めて新版画における「風景」の魅力に注目した特集です。<br>
阿部出版
2022年06月
ハンガ ゲイジユツ 196
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