湖を出る川 芭蕉とかけめぐる近江 如月真菜エッセイ集 / 如月真菜

大河ドラマ「光る君へ」の主人公、紫式部ゆかりの石山寺なども収録。芭蕉が愛した近江を書き綴ったエッセイ。大津の旅のお供に。近江に引っ越してきて、芭蕉を知り、彼の愛読書だった『荘子』を繙き、さらに『老子』を読むようになった。この「老荘思想」が分かるようになるに従って芭蕉の俳句がようやく理解出来るようになり、近江という土地の良さもより分かるようになった。心の中にある「道」。思いを寄せる場所、川であり、湖であり……そんな場所があるからつらいことを乗り越えて行けるというかのようだ。私もこの静かな湖に気持ちを寄せ、だんだんに心を吸い寄せられてきた。そして折々に湖を取り巻くこの近江という土地を訪ね、書き綴ってきた文章をまとめてみた。(「まえがき」より)<br>如月真菜
文學の森
2024年07月
ウミ ヲ デル カワ
キサラギ マナ
/