笑っちゃうほど遠くって、光っちゃうほど近かった / 初谷むい/〔著〕
これは、月から地球へやってきた女の子の1年間の物語です。<br />生活の中の小さなことにも生まれる驚きと喜びとつまずき、<br />誰かが特別な「一人」になることのうれしさと苦しさ。<br />すべての感情がやさしく溶け合う魔法のような短歌211首を収録。<br />イラストは、「マムアンちゃん」でも知られるタイの漫画家、<br />タムくんことウィスット・ポンニミット。<br /><br />【収録歌より】<br />月うまれ月で育った女の子 笑うとすこし光ってみえた<br />重力がちがえば靴も異なって、おはようニューバランスのあかるさ<br />はじめての雪の遅さがいとおしい わたし ぜんぶが最初から好きだった<br />だいじなのは だったのはここにいることで 麻雀牌の鳥のまばたき<br />わたしはあなたの地球になりたい、ということわざがあるの。月には。<br>初谷むい/〔著〕
ナナロク社
2025年07月
ワラツチヤウホド トオクツテ ヒカツチヤウホド チカカツタ
ハツタニ,ムイ
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