南部菱刺し 刺しが教えてくれること / 天羽やよい

江戸時代後期、青森県東部を含む南部地方農村部で発祥したといわれる南部菱刺し。江戸時代後期、青森県東部を含む南部地方農村部で発祥したといわれる南部菱刺し。<br>農民の作業着とは思えないほど意匠に富んだ精緻な刺しは、貧寒のなかで懸命に生きた女性たちのささやかな自己表現であり、家族を寒さから守りたいという祈りでもあった。<br> <br>家族を守るために刺し継がれてきた南部菱刺し。<br>名もなき南部の女性たちの声なき声に耳を傾けながら刺しを続ける作家の手にある針と糸は、現実と想像を、彼岸と此岸を往還する。<br>天羽やよい
リフレ出版
2024年07月
ナンブ ヒシザシ
アモウ ヤヨイ
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