文明の源流を探る 2 / 中川良隆/著

古代エーゲ海・ギリシア文明紀元前480年、人口4,940万人の超大国ペルシア・王直卒の大兵力が、長大な道路・舟橋・運河の建設を行い、周辺国を従属させて、200万人足らずのギリシアに攻め込んだ。ギリシアが負ければ、後の西欧文明はオリエント的なものになったであろう。これに対抗したアテネの将軍テミクレートスは、数学的才能を生かし「サラミス海戦」でトヨタ生産方式の「ジャスト・イン・タイム」と言える戦術で圧勝した。<br><br>栄華を誇った都市国家アテネは、紀元前405年のスパルタとの海戦で出動の「200人乗戦艦」180隻の乗員が、食糧調達のため上陸中に乗っ取られ、171隻拿捕と「茶番劇」を見ているように、壊滅・無条件降伏と衰退の道をたどった。<br>その後、史上初の民主政国家アテネは再び光り輝くことはなかったが、ギリシアの文明・文化は、現在も輝いている(ChatGPT等)。<br>