いびつな「書の美」 日本の書がたどった二つの近代化 / 林淳

伝統と革新という書の持つ両端の芸術性を同時に描き出し、近代日本書道史をより広い視野から捉え、「書の美」の新たな地盤を開拓。近代書の二大潮流である「革新派」と「伝統派」。<br>注目を浴び手厚い研究がされる「革新派」の一方で、等閑視されつづける「伝統派」。<br>このいびつな構造の背景には、近代以降の日本で評価されてきた「書の美」の偏りがある──。<br>本書では、伝統と革新という、書の持つ両端の芸術性を同時に描き出し、近現代の日本書道史をより広い視野から俯瞰するとともに、見過ごされてきた「伝統派」の実像に迫り、「書の美」の新しい地盤を開拓する。<br>林淳
森話社
2023年12月
イビツ ナ シヨ ノ ビ
ハヤシ ジユン
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