ナチス映画論 ヒトラー・キッチュ・現代 / 渋谷 哲也 編

ナチス映画が人々を熱狂させる謎を、映画史、社会学などの多角的な視点から検証する。私たちはナチスの表象から何を学ぶべきか。禁忌と狂熱の映画史へ<br>近年、ナチスドイツ/ヒトラーを題材にした映画が多数製作・公開されている。なぜナチスは観客の興味を惹くのか?<br>プロパガンダにはじまり、戦争責任の追及、悪のイコン、表象不可能性の問題を経て、ナチス表象はいま新たな段階を迎えている。<br>本書では、戦前から現代までのナチス映画をとりあげ、映像論、映画史、ドイツ史、キッチュ論など多角的な視点から、それらが人々を「魅了」し「熱狂」させる謎、周辺国や演劇などの他ジャンルにおよぶ余波、現在にいたるファシズムの問題を検証する。<br>世界各国で右傾化、排外主義の波が起こりつつある現在、私たちはナチスの表象から何を学べばよいのだろうか。巻末には主要なナチス映画50作品のガイドを掲載。<br>渋谷 哲也 編
森話社
2019年12月
ナチス エイガロン ヒトラ− キツチユ ゲンダイ
シブタニ テツヤ
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