空のために飛ぶ鳥 歌集 / 宮川聖子/著
夜にはまだ浅き落陽の丘にいて空のために飛ぶ鳥を見ていた<br /><br />陶片に差す光と出あうとき<br />キラリと歌が生まれ軽やかに空を飛ぶ<br /><br /><br /><br />【収録歌より】<br /><br />全部が要らないんじゃない無残だねシュレッダーの見えない刃(やいば)<br />採血の瓶の日付は整列し同じに見える今日にさよなら<br />生命はガラスの瓶に納まったいちばん静かな壊れものです<br />ふあんふあんひらがなにしたら軽やかで不安がふあんと無くならないか<br />?ごうと思わずふれる夜の手はこたつの足より寂しいんだよ<br>宮川聖子/著
書肆 侃侃房
2024年11月
ソラ ノ タメ ニ トブ トリ カシユウ ユニヴエ?ル 22
ミヤガワ,セイコ
ユニヴェール 22/